薬剤科

薬剤科1薬剤科では安全な薬物療法を行えるように多職種と連携をはかり、お薬の専門家として自己研鑚にはげんでいます。精神科においては薬物療法が治療の中心になるため、患者さんが正確なお薬の情報を知る事が大事であると考え、服薬指導を行い病棟でチーム医療に参加しています。


調剤業務

薬剤科2

  • お薬を安心して飲んで頂くために、処方箋をチェックしてお薬の量や飲み方、飲み合わせの悪い薬が出ていないか等を確認して調剤を行っています。
  • 複数のお薬を飲み方毎にまとめ、飲み間違いや飲み忘れを防ぐ為に全自動分包機による一方化調剤を行っています。


服薬指導業務

薬剤科3

  • 医師の指示により入院患者さんへの服薬指導を行い、今服用しているお薬の説明や入院時に持参したお薬の確認を行い、患者さんのお薬への疑問にわかりやすく説明を行う事を心がけています。
  • 退院時には、退院時にもって帰るお薬の確認と説明を行っています。「お薬の説明書」やお薬手帳、一週間分のお薬が管理できる「お薬カレンダー」等もお渡ししています。お薬手帳には入院中に処方されたお薬も記入しています。他の医療機関で処方されたお薬との飲み合わせや、同じお薬が出ていないか等の確認ができますので、外来受診時や他の医療機関を受診される場合は持参して下さい。
  • 精神科の疾患は正しくお薬を服用する事で、症状の軽減をはかる事ができます。患者さんがお薬の効果を実感し、自らの意思で飲み続ける事ができるようにサポートを行っています。

薬剤科4


医薬品管理業務

  • 当院では向精神薬だけでなく、治療抵抗性統合失調症治療薬のクロザリル錠や、リスパダールコンスタ、ゼプリオン、エビリファイ等の持効性注射薬を使用しています。それらのお薬も含めて、正しい方法で適切に管理しています。
  • 特にクロザリル錠に関しては、「クロザリル適正委員会」が定める基準に基づき、定期的な血液検査を行いその結果をCPMS(クロザリル患者モニタリングサービス)に報告を行っています。


チーム医療の実践

【活動・委員会の取り組み】

  • 家族会や心理教育活動に多職種の一員として参加しています。お薬の効果や飲み方だけでなく、今までの薬物治療に関する思いを共有し、薬を飲むことに抵抗がある場合の対処法などを話し合ったりしながら薬物療法に対する支援を行っています。
  • ICT(院内感染対策チーム)NST(栄養サポートチーム)などに参加し薬剤師の専門性を生かしながら貢献しています。

【クリニカルパス】

  • アルコール依存症の患者さんが使用するクリニカルパスでは抗酒薬を開始する時や服薬の管理を自分で始めた時、退院の際に服薬指導を行う等患者さんが継続して服薬できるよう支援しています。


研究発表

  • 毎年テーマを決めて研究を行い、日本医療薬学会等に発表を行っています。


知って安心。お薬のミニ知識

【安全な薬の飲み方】

  • これまで薬を飲んで、じんましんや、気分が悪くなったなどのアレルギーが出た場合は医師や薬剤師に知らせましょう。
  • 薬を飲む量や時間は指示されたとおり、正しく守りましょう。
  • 薬は十分な水で飲みましょう。
  • 薬を飲んでいる間は、下痢や発疹等いつもと違う身体の状態に注意しましょう。
  • 薬によっては、車の運転時や危険を伴う作業時に影響が出る場合がありますので注意しましょう。
  • アルコールと一緒にお薬を飲むのはやめましょう。
  • 妊娠中や、妊娠の可能性がある場合は医師に知らせましょう。
  • 薬は直射日光があたらない涼しい場所に、子供の手の届かない場所に保管しましょう。
  • 自分の薬は自分だけが飲むもので、他人にあげないようにしましょう。
  • 調剤薬局で処方された薬は、その場ですぐチェックしましょう。